青空をバックにした木の写真。校長室コラムのイメージ画像です。

4月6日 入学式あいさつ

 新入生の皆さん、保護者の皆様、厚木東高校へようこそ!ご入学おめでとうございます。私は、校長の今田と申します。また、ご多忙中にもかかわらずご臨席賜りましたご来賓の皆様、まことにありがとうございます。厚くお礼申し上げます。

 さて、本校は明治39年、愛甲郡立女子実業補習学校として創立された歴史と伝統のある学校です。今年で創立110年を迎え、卒業者数は約2万4千人を数えます。本校を卒業された諸先輩方は、地元のみならず、世界各地でご活躍されています。明治39年の創立以来、本校は数々の変遷を経て、昭和56年に現在の男女共学の学校となりました。皆さんの中には、ご両親のどちらかが本校の卒業生であるとか、祖母または曾祖母が卒業生であるという方がいらっしゃるのではないでしょうか。それらの方々が築かれた穏やかで節度ある校風は創立以来受け継がれ、本校は地域の皆さまから愛されております。本日、入学された皆さんにもぜひこの校風を受け継いでいってほしいと思います。

 さて、新入生の皆さん、皆さんは高校入学にあたって、いくつか目標を立てたことと思います。「勉強をがんばって大学に行く」、「部活動に打ち込み、インターハイに出場する」、または、「3年間、無遅刻、無欠席をめざす」など、様々な目標を立てたことと思います。目標があると、がんばろうという意識が芽生えてきます。それは学校生活を送るうえでの大きなエネルギーになります。創意工夫しながら努力を重ね、目標達成の最後までがんばってほしいと思います。しかし、たとえ、目標が達成できなくても、達成に向けて努力したということ、継続できたということはその後の人生において大きな糧になるはずです。目標を達成するためにした努力や工夫は、将来の夢の実現にきっと役立つはずです。

 さて、今、高校時代に目標を持つことについて話をしました。新入生の皆さんはその後のこと、つまり卒業後の進路について考えたことはありますでしょうか。言い換えれば、将来の夢をお持ちでしょうか。

 19世紀フランスを代表するロマン派の詩人・作家にヴィクトル・ユーゴーという人がいます。ご存知の方も多いかと思いますが、「レ・ミゼラブル」の作者です。この作家は、数々の名言を残しているのですが、その中に、「未来を創り出す最大のものは、夢である」という言葉があります。人の夢が未来を創るということです。かつて人類が夢見たものが、現在、数多く実現されています。たとえば、空を飛べたらという願いがかなった飛行機、月へ行ってみたいという願いをかなえた宇宙ロケット、また、身近なところでは、スマートホンなどもそうでしょう。昔の人からみたらとても実現不可能なものが実現されています。かつての人間の夢が今の私たちの世界を創りあげています。そして、今現在、私たちが夢みているものも遠からず実現するはずです。

 さて、皆さんの夢はなんでしょう。皆さんは、将来、何をしたいのでしょうか。また、何になりたいと考えているのでしょうか。高校時代に、このことについて真剣に考えてほしいと思います。夢を夢で終わらせてはいけない。自分の可能性を信じて、前に進んでほしいと思います。その夢を実現するためには今、何をしなければならないのか。どう行動すべきなのか、具体的な手立てを真剣に考えてほしいと思います。先延ばしにせず、考えて考えて考え抜いてほしいと思います。ドイツの詩人ゲーテはこう言っています。「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ」まさにそうだと思います。面倒くさがらず、しっかりと考え、行動に移してほしいと思います。

 しかし、将来の夢や目標がまだ決まっていないという人も多いかと思います。そういう人は焦らず、じっくりと自分と向き合ってください。自分はどういう人生を歩みたいのか、何になりたいのか、答えが出るまで多少の時間が掛かってもかまいません。ただし、頭の中で考えるだけでなく、先生や先輩、親などに相談したり、さまざまな学校のオープンキャンパスへ出かけたり、インターンシップやボランティア活動などにチャレンジして、見聞を広め、意識的に自分に刺激と情報を与えてください。

 最後になりますが、夢を実現するためには健康であることが第一です。健康に気を付け、自分の夢に向かって、元気に楽しく学校生活を送りましょう。そんなあなたたちを本校教職員が全員で応援します。71期生全員が充実した3年間となることを心から願っています。

                               神奈川県立厚木東高等学校長 今田 浩二

卒業式